
【概略】
1969年、大学生のアランのもとに母親が倒れたとの連絡が入り、アランは真夜中にヒッチハイクで病院に向かうのだが乗せてもらった相手は異様な人物ばかり。除々にアランの周りに死の匂いがたちこめ始め、そして遂に死神の車に乗ってしまう。
ホラー
.0★★★☆☆
スティーブン・キング原作です。物語のテーマとしては、生きることの意味を見出すというものでいいのではないでしょうかね。
若者特有の、死への憧憬というのか、無価値の自分への絶望というのか、自分だけが特別と思ってしまうような、自分がかわいそうモード、これが実によくわかりやすかったです
心の声が分裂して映像化するのも面白いですが、幼い頃に父を亡くしたことから、彼は独特の死生観をもって育ったんでしょうね。
迫られるのは、母を殺すか自分が死ぬか。
「パパのように壁を赤く染めろ!」…これ物凄いインパクトのある台詞でした…
結局母の死を選んだわけですが、ラストを観ると「彼」が死神のように運命をきめているのではなく、死期を知っていてからかっているように見えました(つまり2年後に死ぬことはわかっていた)。この出来事がもしなかったら、母と過ごす2年はなかったかもしれないですよね。ただその2年間、幸せでいてもどこか心の片隅に母の死を選んだ葛藤を抱えていたでしょうね。
しかし、なにも急いでるのにヒッチハイクしなくても…と思うんだけど!?
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