
【概略】
ある村に暮らす、古代ドルイド教を狂信する農夫たちは、女王を蘇らせるため若者を次々と殺害し血を集めていく。そして復活の儀式が行われ、女王は復活するが…。
ホラー
.0★★★☆☆
出た!タイトルだけ有名な変な映画。
ジャケットインパクトが凄い。Blood Farmers 農夫…農夫かい。
一応スプラッターなどと称していますが、全くその気がない作品です。アメリカの田舎を舞台に、ドルイド狂信者が、女王を蘇らせる為、誘拐した若者の血液を集めるという設定で、農夫たちは、若者の血を納屋でポンプを使って血を抜くという描写が長々と映されるのである。太い透明チューブの中を血液が流れていくという光景は、確かに奇怪であるものの、スプラッターとはいえないと思う。

素朴と言う言葉が一番お似合いな流血描写は、つい笑ってしまうもののそれも微笑ましいと言う感じで、あまり真剣にみるような作品ではない。真剣に見ちゃったけどね☆
主人公は、病理学博士ロイの助手の青年ドン、ヒロインはその恋人で博士の娘のブロンド美女。病理学博士が解明するに、酒場で血まみれで死んだ男の血が増殖して肉体を爆発させたらしい(えー死体は爆発してない)。実験室のビーカーで、血はどんどん増えていく。

古代の女王(眠っている熟女)を蘇らせようというドルイド狂信者は、選ばれた人間を生け贄にすれば女王は蘇ると、麦わら帽子にオーバーオールの農夫たちが、人々をたくさん誘拐して血抜きしていたのでした。まっ結局ヒロインがその選ばれたものだったわけですが。
シャワーを浴びるおっさんを襲うというなんか間違ってる設定(笑)男のシャワータイムでお色気大サービスですね!それにあんな棒じゃ大打撃与えられないと思う…。あと科学者のわりに小学生の理科室みたいな実験室だとか、酒場で「グッナイ♪」といって夜だと印象付けているのに、画面が変わると昼で、目が点になってしまいます。どうもこれは低予算すぎて全編昼シーンも夜シーンも昼に撮影されたということなのらしいです(正直見ている場面が夜なのか昼なのかわからないよ!)。ちなみに微妙に夕暮れのシーンもあります。

最後には、司祭と農夫らは女王を囲み、誘拐してきたロイ博士と娘を生贄にしようとします(午後18時過ぎ↑の画像、いやどう見ても昼だろ)。そこに駆けつけた主人公、これも途中まで作り上げていた血清(試薬)を連中に振り掛けると、全員フニャラフニャラと倒れてしまいます。退治されちった。何故か殺されたはずの愛犬が生き返り、ロイ博士の満面の笑みで終了ー。
「クズ映画ファンが探し求めていた映画」とか散々な評価を得ているらしい作品ですが、それも納得の愛すべきZ級映画でした。
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