
【概略】
2005年でデビュー50周年を迎えた漫画家・楳図かずおと日本の異才監督が放つ戦慄と恐怖の傑作短編の映画化、第2弾。「まだらの少女」「ねがい」の2作品収録。
ホラー
.0★★★☆☆
デビュー50周年を迎えた楳図かずお原作漫画のうち、60年代から「まだらの少女」、70年代から「蟲たちの家」「ねがい」、80年代から「絶食」「DEATH MAKE」、90年代から「プレゼント」6本をピックアップして映像化、2本立てで2005年の夏に劇場公開されたもののDVD化。
楳図漫画の実写化は難しいと正直思います。原作のテイストをなるべく取り入れようとしている2作品でした。
【まだらの少女】
弓子が豪快な転び方してたのが笑える。
主役少女たちが、まるで漫画から抜け出てきたような雰囲気ではある。手を前に出す走り去る格好そっくり。けど、インターネットとか、友達いないを強調する先生を殴打した事件とか、そういうのはいらんかった。「憎しみ」とかね。だいたい携帯県外なのにネットは出来るのか。鳴海瑠子さんの京子はそれっぽかったけど、もっと蛇女風ニヤリとかが合っても良かったように思う。蛇女京子が左に画面消えるたび、造形が被り物になっていくのが笑えた。
【ねがい】
ストーリーもオチも知ってるもののモクメの運命に悲しくなってしまった。ストーリーはそこそこ原作忠実。だからこそ切ない。モクメのかくかく動きがたまらんかった。これの原作の「ゆるしてモクメ!!だますつもりじゃなかったんだっ!!ほんとなんだっ!!おまえのこと好きだった!!」のシーンがたまんなく切ないんだよね。ただ、独特の静かな雰囲気が出ていなかったように思う。空が無理やり禍々しい感じにされていて不自然。


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