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ハックル

2018/01/20  23:00
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【概略】
ハンガリーのとある村。夏の早朝。一人暮らしのチェクリックおじいさんは朝からしゃっくりが止まらない。アヒルがエサ場へと向かい、ブタが散歩に出かける。しかし、一見のどかなこの村で、何やら奇妙な出来事が起こっていた…。
サスペンス



.0★★★★★
何もない普通の平和な村で起こるちょっとした出来事をおじいさんのしゃっくり(ハックル)とともに映し出す。
平和、のどか。そんな表現があうようなこの村。いつもと変わらない村の1日、今日もお爺さんのしゃっくりは止まらない。

冒頭から、えっなんだこれ…と思っていたら蛇のアップ!そしてお爺さんのしゃっくり。ひたすらしゃっくり、しゃっくり。

アップ映像が多く、アリや虫や動物たち、扉を閉める手、しゃっくりで揺れる椅子の音まで、まるで何かを暗示しているようにも見える。しわくちゃのお爺さんの顔が笑っているようにも不気味にもみえて非常に独特。アップ映像が多いことでなにかが起こりそうな緊張感があり不安になりますね。そして画面にひきつけられる。こりゃあ凄い。

おばあさんが歌いながら花を摘んでいた一連の映像と猫が死んだところから、先が気になって仕方なくなります。動物も虫も自然も人間も生の営みを繰り返すだけのこの村で、一体なにが起こっているの!どうみても殺人事件でしょ!

…池の中には溺死したらしい死体もありますよね。しゃっくりお爺さんの前を葬式や色々なものが何度も何度も通り過ぎ、ついにお爺さんのしゃっくりが止まるかとおもわれたとき、地震が!(笑)…って実は揺れは戦闘機のせいなんだけど、しゃっくりがまた出てきちゃったりしてなんだか妙に笑えてきちゃう。

基本、言葉や台詞はありません。ラストの結婚式の歌詞は字幕がでますが、その歌詞でまた ぎょおおおお@@;となります…。全てがわかったあの長髪警察官の瞳のアップはよかったね。あとEDのしゃっくりを使った音楽もGJ。

「生の営み」これがある種のキーなのかな、死ぬという事、これも生の営みの1つだよね。まさかこの作品がサスペンスものとは思わなかった。動物を使った衝撃的シーン(モグラがミミズを食べてる→そのモグラをおばあさんが叩き殺す→モグラを犬が食べる/猫がもがき死ぬ/豚の睾丸)をアップでそしてあまり物語風にしないことで、逆に独特の生々しさとファンタジックさを感じられます。なんていうか、そう、少し残酷な童話みたいな。

「タクシデルミア~ある剥製師の遺言~」の監督さんの出世作です。この人、ほんとに奇異な才能をもっていますね。

あえて何事も追求せず謎は残ったまま。そもそもこれは謎なのか。なんにせよ、今日もお爺さんのしゃっくりは止まらない。
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