ウォークラフト

2018年01月10日
0
0
アクション・SF・歴史・パニック
n_605gnbr3473rpl.jpg
【概略】
剣と魔法の世界・アゼロスを舞台に、人間、オーク、ドワーフ、エルフなど多くの種族が生死を懸けた壮絶な戦いを繰り広げる。
アクション



.0★★★★☆
それは生きるための選択。

存在も名前も知ってるけどプレイした事がないので詳しいことはわからない、世界的人気ゲームを映画化。

ザ・ファンタジーですね。故デヴィッド・ボウイの息子としても知られるダンカン・ジョーンズさんが監督してます。単なるゲームの映画化というにはその出来に隙がないのに驚く。

長い間、平和な時代が続いていたアゼロス。しかし滅びゆく故郷ドラエナーを捨て、新たな定住地を求めるオークの戦士たちが異次元の入口「ダークポータル」を開き、侵略を始めていた。人間たちはアゼロスを守るため、強力な魔力を持つガーディアン、メヴィヴの力を借り、オークとの全面戦争を決意する。しかし、アゼロスの戦士ローサーは人間とオークのハーフのガローナと協力し全面戦争を避けようと試みる。一方、人間との戦いに疑問を持っている一人のオーク、デュロタンも争いを避け、一族を守るために人間と手を結ぶことを決断するのだが…。
ダークテイストな原作を踏襲しつつ、各々のキャラの思惑が交差していく。

氏族長のひとりデュロタンは人間と協力して、オーク族を率い多くの死をもたらす魔法フェルを操るグルダンを倒そうとするが、メディヴの魔法とオーク族の内偵に邪魔される。デュロタンの一族はグルダンに殺されてしまうが、子はなんとか逃げおおせる。キリン・トアでカドガーは瀕死のアロダイ(庇護者)と出会い、ガーディアンであるメディヴがフェルに毒されていることを知る。「これだけは覚えていて。光より闇が生まれ、闇から光が差す」フェルを使ってオーク族を招いたのは、メディヴだった。闇に魅入られ、何をしたのか覚えていない、そして従者をフェルで命を奪ってしまう…。

カドガーは戻って牢に入れられている騎士ローサーを助け、「陛下をお守りする」という彼に、「目的が違いますよ。この『国』を守らねば」とテレポートの魔法陣を使う。このカドガーって人物、風采の上がらない容姿ながら、ガーディアンの修行を途中で逃げ出したとのことだがなかなかに才能ある若者。彼がいなければフェルの存在もわからなかった。

ローサーとカドガーはメディヴのもとへ…バケモノと化したメディブ。一方デュロタンは、オーク族独特の決闘でグルダンの卑怯な部分を皆に見せ付け戦士の誇りがないことをその死をもって明かすのだった。しかし、命を奪うという恐怖で軍勢を動かすグルダンは、ついにゲートを開けてしまうのだ。

メディヴを倒した二人、魔法戦に打ち克ち消耗しているカドガーを残し、ローサーは陛下の元へ急ぐ。全ての力を失い瀕死のメディブは元の人格へと目覚め、孤独が自分を蝕んだのだと言い残し王国への門を開き亡くなる。

囲まれて逃げ場のない王は、ガローナに自分を殺して「名誉」を得て英雄となり、人間とオーク族の架け橋になれと言い残す。本当にそれぞれの思惑が巡りめぐっていてなんともいえない気持ちになります。一足遅かったローサー…。フェルで強化された息子の仇の戦士長を一撃でしとめるローサーはやはり強い。

惹かれあうローサーとガローナはそれぞれ違う部族に残り、王が残した遺言だったのだがそんなこととは露知らずガローナを誤解したまま、英雄ローサーは皮肉にもガローナを倒さなければならない運命へと…。デュロタンの息子ゴエルは川を流れ、人間に拾われる…。

序章的な物語でしたね。これは、是非とも続きがみたい!

ファンタジーの大家、トールキンの『指輪物語』は、ある意味「ファンタジー」を全て網羅していると言っても過言ではないレベルで書かれた大作本。勿論本作(ゲームもなのかな?)もそれに準じてエルフやドワーフ族など、多種族間で平和を保っているという世界でした。そこへ悪しきオークらがやってくるという話なのだが、国を守護するガーディアンと呼ばれる魔法使いの頂点に立つものの存在や、世界そのものを庇護するアロダイという存在など、独特のダークさが新鮮。また悪しきものである側であるものの、一族のためと人間と手を組もうと考える者もいる。ガローナのように「呪われた」と名付けられ虐げられてきた人とオークの合いの子などもいる。

また、荒廃した故郷を捨てて別世界へとやってきたオークたちは、現実社会での「難民」に値する存在なのは明らか。そして人間にも理解しようとする者もいれば、排除しようとする者もいて、オークのなかにも和の道を願う者もいれば、侵略をする者もいる。人間とオークそれぞれの中に、善と悪をつくる事で、それぞれの思惑なんかが気になっちゃう結果に!

善と悪があらかじめ区別されている勧善懲悪ではないため、安心して構えてられないハラハラ感や、ワクワク感が生まれる一方で、善が悪に勝つといったわかりやすいカタルシスは生まれない。劇中の「光より闇が生まれ、闇から光が差す」といった言葉どおり、それはまさに善は悪を内包し、悪もまた善を内包しているのだ。重要なのは2種族を結びつける存在で、それはガローナが担っていた。

私は正直面白かったと思うが、他多数の方が「なんかいまひとつ」とか「わかりにくい」とか思うのもまた理解できるような気もした。完全な娯楽作というにはカタルシスが半端で終わってしまい、途中のガス抜きもない。ただひたすらにこの世界観を構築していったジョーンズ監督の世界といってもいい。ただ、ファンタジー映画として完成度はかなり高いと言っていいと思う。
関連記事
ランキングに参加しております。
ご協力お願いいたします。
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村
にほんブログ村 映画ブログ B級映画へ
にほんブログ村
maki
Posted by maki
大作~B級を幅広く鑑賞中。ホラー、サスペンス・スリラーが好き。
大好き(ღ❛ั◡❛ัღ)
マッツ・ミケルセン、コリン・ファース、ポール・ベタニー、ドニー・イェン その他…
<記事内の★の数:好みかどうか>
★★★★★→☆☆☆☆☆
(面白い)→(微妙)
★★★☆☆(普通)は振り幅が大きいです
星3.5はこう→(.5★★★☆☆)

Comments 0

まだコメントはありません。