
【概略】
石油採掘現場で働くオットウェイたちを乗せた飛行機が墜落。生き残った7人は過酷な状況を切り抜けていくが…。
アクション
.0★★★☆☆
リーアム・ニーソン主演。
人間は、大自然の猛威の前ではほとんど無力だ。
マイナス20℃の凍える寒さの中、武器なし、食料わずか、通信手段も救助もなしという状況…自分だったら生き残れるか!?無理!
全てにおいて希望的観測にすぎない極限状態の中、生きる事を選択した男たちがそれを信じて突き進んだ先には…。
主人公を含む男たちの無計画な行動やちょっとしたタイミングでの運命の岐路がリアリティをうんでいるのかもしれない。互いに知り合った仲というには浅い人間関係のなか、受け入れるしかない厳しい現実。厳しい寒さと狼たち。生か死か。
人生と同じ。「もう無理、ここまで」と自分で線を引いてしまえば、そこですべてが終わる。けれど諦めなければ、何かしら道がみえてくるものなのかもしれない。しかし、ディアスの決断もまた人生のひとつだ。「上手く言えねえけど…」でもいいたい事は凄くよくわかる。
焚き火を囲む男たちからのぞく人生。大切な思い出があるからこそ、生きる力がわいてくる。
ラストで一人残ったオットウェイ。皮肉にも逃げたと思った先が狼の巣穴だったのだ。映画としてはそこで終わる。ラストカットは倒れている狼のボスとオットウェイの姿。結局彼は亡くなったのかもしれないが、決して諦めなかったその姿に、なにかしら生き様を見せられた気がして胸が締め付けられそうになった。「もう一度闘って 最強の敵を倒せたら その日に死んで悔いはない その日に死んで悔いはない」これなかなか深い詩ですよね。
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